家紋

画像の説明
【丸に立沢瀉】

**沢瀉紋 抜粋**

 毛利元就などの武家好みの紋

 オモダカは、池や沢に自生するクワイと同系の宿根多年草。葉は矢じり形で、人の顔(面〈おも〉)に似た葉が高くなる意から、面高と呼ぶ。沢瀉(たくしゃ)は、沢(さわ、沼)の瀉(注ぐ)で、草の生えている所と水たまりとが、たがい違いに続く湿地の意で、オモダカの適地。「タクシャ」としか読まないが、これに「面高」の呼び名を当てたもの。
 夏、葉の間から五十センチぐらいの花茎を出し、白い三弁の可憐な花が輪生して開く。花を感傷するので、一名ハナグワイともいう。江戸の庶民によく親しまれていた。
 家紋は、この花を放射状に葉と対比させながら、上へ向かって力強い構図で装飾的に描いている。毛利氏の紋として知られているが、元就が川岸で戦勝したとき、この花にトンボがとまっていて、その縁起の良さを記念したことに由来する。
 なぜか武家好みの紋で、豊臣秀吉、福島正則のほか水野、土井、酒井、奥平、浅野、木下、三浦、松本の諸大名が用いている。現在でも使用家は多く、ベスト20に入る有名紋。